2019年2月13日水曜日

Vielen Dank!Berichte von letzten Konzert. 先日のコンサートの御礼とご挨拶。


Liebe PIANOSOLI Freunde, 

heute ist Mittwoch und seit heute Morgen  
strahlt die Sonne schön. 

Es freut mich sehr, dass man trotz Anfang Februar schon 
langsam Gefühl von Frühling spüren kann. 

Übrigens könnten wir letzten Samstag, 9.2, 
erfolgreich unsere PIANOSOLI Konzert 
unter der Thema „Prelude“ veranstalten. 

Hiermit möchte ich mich herzlich bei allen bedanken,  
die das letzte Konzert besucht haben. 

Diesmal war das Thema „Prelude“ und ich muss sagen,  
die Stückauswahl von uns war nicht unbedingt „typisch“, 
aber sehr abwechslungsreich und das Publikum konnte 
mit uns diesen kurzweiligen Abend genießen. 

Letztes Jahr hat unsere PIANOSOLI Runde 10Jahre gefeiert. 
Wir sind stilwerk und der Firma Bechstein sehr dankbar, 
dass sie  uns stets unterstützt haben und  Ihnen, 
dass sie immer zu unseren Konzerten gekommen sind. 

Ohne Ihre Unterstützung könnten wir 
unsere Konzerte nicht weiter führen. 

Es ist eher selten, dass sich verschiedene Pianisten 
unter einem Motto zusammentun 
und ein Konzert geben - so wie wir. 

Das ist ziemlich einzigartig und  wir sind stolz, 
dass wir Ihnen so etwas schönes jeden Jahr präsentieren können. 

Für nächstes Jahr planen wir das Thema „Wasser“. 

Wir freuen uns schon darauf und freuen uns sehr, 
wenn wir uns Ihnen im nächsten Konzert wieder sehen können. 

Wir wünschen Ihnen eine schöne Karnevalzeit 
und hoffentlich bis bald. 

Liebe Grüße Ihre PIANOSOLI 

親愛なる皆様、

今日、これを書いているのは 水曜日ですが、
朝から、嬉しいことに太陽が燦々と照って、
早くも春の訪れを予感させてくれるような お天気が気持ち良いですね。
去る土曜日、2月9日、先日皆様にお伝えしておりましたように、
無事に、PIANOSOLI のリサイタルを終えることができました。

お忙しい中、会場まで足をお運び頂いた皆様に、 
この場を借りまして、もう一度厚く御礼申し上げます。 

今回のテーマはプレリュードでしたが
それぞれが、独自の視点で選んだ、 プレリュードは、
必ずしも典型的な選曲ではなく、 
バラエティーに富んだ、 
皆様にも、楽しんで頂ける内容だったのではないかと 
存じ上げます。 

昨年、10周年を迎えましたPIANOSOLI 。 
stilwerkさんや、ベヒシュタインさんの協賛、 
そしていつもご来場くださる皆様のご支援あって、 
ここまで続けて来ることができました。 

様々なピアニストが一堂に介し、
1つのテーマの元に コンサートをするこの形態、 
なかなか見かけることのない、 
ユニークな企画ではないかと僭越ながら、 
思う所存でございます。 

来年のテーマは「水」。 
また、この時期に皆様にお目にかかるのを楽しみに、 
PIANOSOLI 一同、研鑽を続けて参りますので、 
何卒、引き続き、よろしくお願い致します。 

草々 

皆様のPIANOSOLI 

2019年1月27日日曜日

ニコライ・カプースチン 24のプレリュード 作品53より (解説 ヴァラーシュタイン西原典恵)

Nikolai Kapustin  (1937-) ニコライ カプースチン


24のプレリュード 作品53より
3 G-Dur Largetto
4 e-Moll  Allegretto
5 D-Dur   Largo
7 A-Dur  Moderato
19  Es-Dur  Vivace
9 E-Dur  Lento
23 F-Dur  Moderato
24 d-Moll Presto


今回のピアノソリのテーマは「プレリュード(前奏曲)」。プレリュードといえば多くの作曲家が作曲しており、どれにしようかと頭を悩ませていたところ、数年前に何気なく購入したカプースチンの前奏曲集があったのを思い出し、取り上げることにしました。全24曲の中から今回8曲演奏します。
同音の3連符が鐘を思わせるようなバラード3番、軽快な4番、憧れを秘めたような美しいバラード5番、7番のジャズファンク、19番のノリの良いスィング、夜空に星がちりばめられたような、映画音楽に出てきそうなロマンチックな9番、比較的よく演奏される、軽快な23番、そして始終8分音符が休みなく目まぐるしく走り回る24番。

ニコライ・カプースチンは、ウクライナ出身の作曲家+ピアニスト。7歳でピアノを学び、モスクワ音楽院へ進む。在学中からジャズに興味を持ち、重視するようになる。その後11年にわたりジャズオーケストラのメンバーとしてピアニスト兼作曲家として活躍するが、1984年以降は作曲のみ専念することになる。長年、過去~現代の作曲家のスタイルを独学し、クラシックとジャズをはじめ、さまざまなスタイルを融合させた独自の音楽を生み出している。彼自身卓越したピアニストであることから、特にピアノ曲が多いが、ピアノ協奏曲が6曲、ソナタは16曲にもなり、現在作品番号は161にもなる。近年、多くのピアニスト達が注目し、また頻繁に演奏されるようになり、ヨーロッパ、日本を中心に世界で広く知られるようになった。

セザール・フランク 前奏曲、コラールとフーガ ロ短調 (解説 滝村乃絵子)

セザール・フランク(1822-1890): 前奏曲、コラールとフーガロ短調

前奏曲、コラールとフーガロ短調はセザール・フランクが1884年に作曲したピアノ独奏曲である。1845年以降、ほとんどピアノ曲を作曲していなかったフランクの約40年ぶりの本格的なピアノ曲で、後の「前奏曲、アリアと終曲」(1886)と並んで彼の傑作である。この2曲は全くピアノ的とはいえないにしろ、独自の構成と高い音楽性をもっており、ピアニストに大切なレパートリーとなっている。各曲とも、バッハ(オルガン曲)、ベートーヴェン(後期の四重奏曲)、リスト、ワーグナーらの影響が、技法的にも精神的にも強いが、循環形式による構成法はフランク独自のものであり、また独特の和声法から生まれる色調は魅力的で、フランドルの宗教画に見られる穏やかだが熱っぽい光を連想させる。作曲当時、作者は既に60歳を超えていた。しかしこれらの作品は、晩成の彼にとっては、以後「ヴァイオリン・ソナタ」(1886)「交響曲」(1888)「弦楽四重奏曲」(1889)「3つのオルガン用コラール」(1890)と続く晩年の器楽の傑作群の入り口に位置している。

フランクはベルギー人である。音楽史をバッハ以後しか考えない人には信じ難いだろうが、500年さかのぼると、12世紀のノートルダム学派以来、マショー、デュファイ、ジョスカンらの天才を生み、永く西洋音楽の中心であったのはフランスであり、しばしばその栄光を支えたのは多くのフランドル系の作曲家達であった。そして19世紀、オペレッタが流行し、芸術音楽が停滞期にあったフランスで、ようやく芸術音楽復興の気運が高まり、優れた器楽曲が書かれ始めた時、リエージュ生まれのフランクが再びフランス音楽に大きな寄与をすることになるのだった。

この曲を演奏するにあたって意識したことは、構成と音色。小さな基本動機が見事に発展し、全体が構築されている。フランク独自の和声法転調のもたらす色の変化。フランドルの光のような色感をイメージし、オルガンの響きをピアノの中に感じること。長年、パリの教会でオルガン奏者を勤めたフランクの神への信仰、宗教的感情の深さはどんなであっただろうか?今回は自分にとって初演であるが、さらに今後も考察していきたい。



セルゲイ・ラフマニノフ 前奏曲 作品23、作品32より (解説 梅谷初)

セルゲイ・ラフマニノフ (1873-1943)

10の前奏曲 作品23
Nr.1 嬰ヘ短調 (Largo)
Nr.2 変ロ長調 (Maestoso)
Nr.4 ニ長調 (Andante cantabile)
Nr.5. ト短調 (Alla marcia)
Nr.6 変長調(Andante)

Aus 13 Preludes Opus 32
Nr.12 嬰ト短調 (Allegro)

1895年に作曲され、2年後に初演された交響曲1番の大失敗は、のちに、ラフマニノフが長いこと、それによって、立ち直れなくなるぐらいの打撃を与え、精神的な挫折を味わうことになりました。

それは、この失敗によって、自信喪失、神経衰弱に陥ったラフマニノフが、ほとんど作曲できないぐらいの挫折でした。ヒプノセラピーなどの治療なども受け、長い挫折から立ち直り、再び創作意欲を取り戻したラフマニノフが、最初に作曲した作品が、1900年からよく年にかけて、二台のピアノのための組曲と、ピアノ協奏曲第2番。この時作曲された、ピアノ協奏曲第2番で、ラフマニノフは、興行的に成功し、作曲家としても名声を獲得することになります。1902年には結婚もし、仕事の上でも、プライベートでも、人生は充実を極めます。作品23の前奏曲10曲が作曲されたのは、1903年。そして、作品32の前奏曲、13曲が作曲されたのは、1910年。

そんな、ラフマニノフにとって、人生が今まさに満開と言った素晴らしい時期、30歳の年と、37歳の年に作られたこれらの前奏曲たは、今でもラフマニノフの代表作の1つです。ちなみに、1909年には、ラフマニノフの協奏曲のもう1つの傑作、3番の協奏曲も作曲されており、作曲家としては、筆が乗りに乗っていた時期と重なるわけです。

これらの前奏曲と、1892年に発表された、作品-2の前奏曲、嬰ハ短調を併せて、全部で24の前奏曲となります。この中から、今回は、6曲を選んで演奏します。作曲家として、満を持したラフマニノフがその魅力の限りを尽くした、珠玉の曲集です。ピアニストとして、一生演奏していきたいレパートリーと言えるのではないでしょうか。テクニック的な難しさなどを超えて、その魅力の全てを隅々まで表現して皆様と共有して楽しむことができたら、と願います。


エリック・サティ (犬のための)ぶよぶよした前奏曲など(解説 藤枝有紀子)

エリック・サティ(1866-1925)


1906〜1913年時代の6つの小品より
lV. 犬の前奏曲

(犬のための)ぶよぶよした前奏曲
l.内心の声
ll.犬儒学派的 (皮肉な) 牧歌
lll.犬の歌
lV.友情をもって

(犬のための)ぶよぶよした本物の前奏曲
きついお叱り
家で独り
お遊び

奇妙な曲名をつけた作品を多く書いたことでも知られるサティ。中でも彼の作品紹介で必ずと言っていいほど挙げられるのが『(犬のための)ぶよぶよした前奏曲』と『(犬のための)ぶよぶよした本物の前奏曲』の2曲。今回は、その少し前に作曲された『犬の前奏曲』とともに演奏いたします。

サティは動物を飼ったことはないものの、動物好きだったようで『音楽における動物』という講演の草稿が残っています。犬も大好きで『人間を知れば知るほど犬が好きになる』という発言も。犬のためのオペラも企画していたようです。

サティの作品は、簡潔ながら、いざ演奏!となると、いろいろ考えさせられることも多く、ピアニスト高橋悠治さんの『音楽は音だけではない。それは題や、説明や、行間のことばを含むこともできる』そして、これらの言葉が要求するのは『響きをみしらぬものとして、ムジャキなおどろきをもって、おずおずとためしてみること。なれた手つきで感情をもてあそび、音に酔わせ、みずからも酔う名人芸ではない。アマチュアの態度だ』という発言を読んで、深く納得しました。

『音楽はつつましいものではならない』『私は一つとして真面目でない音は書かなかった』というサティ自身の言葉を、音楽を通してお届ければ幸いです。

2019年1月16日水曜日

Liebe PIANOSOLI Freunde, 
ich wünsche Ihnen frohes und 
gesundes Neues Jahr und hoffe, 
dass auch Sie einen guten Start hatten.  

Die letzten Tage waren ja ziemlich dunkel 
und regnerisch aber heute sehe ich schon wieder 
blauen Himmel mit Sonne. 

Jedes Jahr ist der Januar die schwierigste Zeit für mich 
weil so wenig Sonne scheint und es sehr dunkel ist, 
aber dafür haben wir ja Musik, 
um unsere Stimmung etwas hoch zu ziehen. 

Dieses Jahr wird unser Konzert das Thema "Prélude" haben.  
Auf deutsch heißt es Präludium (siehe Wikipedia:Link
und viele Komponisten haben unter diesem Begriff 
wunderbare Stücke komponiert. 

Diesmal spielen wir davon die Werke von 
Cezar Frank, Sergei Rachmaninoff, 
Erik Satie, und Nikolai Kapustin. 

Das ausführliche Programm und Infos zu den Orten  
können Sie unten sehen. 

Ich hoffe, dass Sie unseren Konzert 
mit vielen Freunde oder Ihrer Familie besuchen 
und freuen wir uns sehr, 
dass wir Ihren Ohren mit unserer Musik  
kleine Kur gönnen können. 

Bleiben Sie auch in dieser kalten Jahreszeit 
gesund und schön fröhlich! 

Hoffentlich bis bald!! 
Liebe Grüße Ihre PIANOSOLI 

謹んで新春のお慶びを申し上げます。 
今年もPIANOSOLIをどうぞよろしくお願い致します。 
今年の冬は、寒さも格別で、とても冬らしい冬ですが 
雨も例年ほどではなく、 
時には晴れ間も見ることができるのは嬉しいことですね。 

今年もPIANOSOLIのコンサートの季節がやって参りました。 
例年に比べ、少しだけ早く、2月の始めを予定しております。 
今年のテーマは、前奏曲。 (ウィキペディアリンク参照
多くの作曲家の、たくさんの素晴らしい前奏曲がある中で、 
今回、演奏されるのは、
セザール・フランク、セルゲイ・ラフマニノフ、
エリック・サティ‪、‬そ‪してニコライ・カプースチン‬の作品です。 
(下にスクロールして頂けますと、
プログラム、日付、会場等の詳細が ご覧になれます。) 
こちらの曲目について、いつものように演奏者からの解説を ‪
後日、掲載いたしますので、‬ 
コンサート前にぜひご一読くださいませ。 

皆様のご来場を PIANOSOLI一同、
喜んでお待ちしております。 
ご家族、ご友人、知人様をお連れの上、 
ぜひ、足をお運びくださいませ。 

皆様のPIANOSOLI 草々 

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PIANOSOLI Konzert - Prelude - 
PIANOSOLIコンサート、テーマ 「プレリュード」 
Samstag, 9. Februar 2019, um 18:00 Uhr 
2019年2月9日、土曜日、18時開演 
Das Programm kann ändern.Wir bitten Sie Um Ihre Verständnis. 
*変更の可能性がありますが、ご了承ください。 

Programm プログラム 

César Franck (1822-1890):  
Prélude, Choral et Fugue  

Sergei Rachmaninoff (1873-1943):  
Aus 10 Preludes Opus 23 
Nr.1 Fis-Moll (Largo) 
Nr.2 B-Dur (Maestoso) 
Nr.4 D-Dur (Andante cantabile) 
Nr.5. g-Moll (Alla marcia) 
Nr.6 Es-Dur (Andante) 

Aus 13 Preludes Opus 32 
Nr.12 gis-Moll (Allegro) 

— Pause — 

Erik Satie (1886-1925): 
6 Stücke aus der Zeit von 1906 bis 1913 
IV. Präludium Hund

Schlappe Präludien (für einen Hund) 
I. Stimme von drinnen 
ll. Fragliche Idylle 
lll. Hundelied 
lV. Mit Freundschaft 

Wirklich schlappe Präludien (für einen Hund) 
Ernste Ermahnung 
Allein zu Haus 
Spielen  

Nikolai Kapustin (1937-):   
aus Twenty-Four Preludes  op.53 
Nr.3  G-Dur(Largetto) 
Nr.4  e-Moll (Allegretto) 
Nr.5  D-Dur (Largo) 
Nr.7  A-Dur (Moderato) 
Nr.19 Es-Dur (Vivace) 
Nr.9 E-Dur (Lento)
Nr.23 F-Dur (Moderato) 
Nr.24 (Presto) 

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……Freundlichen Unterstuetzung von C.Bechstein Düsseldorf und stilwerk……

協力、後援:べヒシュタイン・デュッセルドルフ、stilwerk  
Am Flügel:PIANOSOLI 

Roberta Plata Clemens 
Fumie Nishihara 
Yukiko Fujieda 
Noeko Takimura 
Hajime Umetani  

演奏、PIANOSOLI (順不同) 
ロベルタ・プラータ・クレーメンス 
ヴァラーシュタイン西原典恵 
藤枝有紀子 
滝村乃絵子 
梅谷初