2014年2月15日土曜日

アルベニス「草原」

これまでのピアノソリ活動では、「作曲者の生誕祝い」コンサート、
または自由曲を主に披露してきましたが、
今回のテーマは、初めての試みである「花や自然」。

たくさんありそうで、そうでもないこのモチーフ・・・
漠然としながら曲探しを始めました。
まず作曲者アルベニスが思い浮かび、
それから彼の『自然』をモチーフにした曲を探したところ・・・ありました!
それが今回のLa Vegaとの出会いです。

La Vegaとは『草原』という意味で、
場所はスペインのグラナダです。
VegaのVはBのように発音するとか・・・。
この曲は、『アルハンブラ組曲』の第1曲目として書かれましたが、
ついに続きは作曲されず、
単独の曲となりました。

フラットが7つ、つまり全部の音にbがつきます。
そのためにダブルフラットなども頻繁にあり、
音符がド、ミ、ソでも、鍵盤上ではシ、レ、ファの場所にあるようで、慣れるのが大変。

それからpp、ppp、ppppと果てしなく
弱音の可能性を要求されます。
頬にやさしく当たるようなあたたかい風、
広大でゆったりとした音楽の中に、
ギターを激しくかき鳴らすような、装飾音のたくさんついた音の嵐が入り込み、
荒れ狂い、そして嵐は過ぎ去り、静寂が訪れます。

ミステリアスでスペイン情緒たっぷりなLa Vega、
どうぞお楽しみください。

ヴァラーシュタイン西原典恵

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