これまでのピアノソリ活動では、「作曲者の生誕祝い」コンサート、
または自由曲を主に披露してきましたが、
今回のテーマは、初めての試みである「花や自然」。
たくさんありそうで、そうでもないこのモチーフ・・・
漠然としながら曲探しを始めました。
まず作曲者アルベニスが思い浮かび、
それから彼の『自然』をモチーフにした曲を探したところ・・・ありました!
それが今回のLa Vegaとの出会いです。 La Vegaとは『草原』という意味で、
場所はスペインのグラナダです。
VegaのVはBのように発音するとか・・・。 この曲は、『アルハンブラ組曲』の第1曲目として書かれましたが、
ついに続きは作曲されず、 単独の曲となりました。
フラットが7つ、つまり全部の音にbがつきます。
そのためにダブルフラットなども頻繁にあり、 音符がド、ミ、ソでも、鍵盤上ではシ、レ、ファの場所にあるようで、慣れるのが大変。
それからpp、ppp、ppppと果てしなく
弱音の可能性を要求されます。
頬にやさしく当たるようなあたたかい風、
広大でゆったりとした音楽の中に、 ギターを激しくかき鳴らすような、装飾音のたくさんついた音の嵐が入り込み、
荒れ狂い、そして嵐は過ぎ去り、静寂が訪れます。
ミステリアスでスペイン情緒たっぷりなLa Vega、
どうぞお楽しみください。 ヴァラーシュタイン西原典恵
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