2013年12月21日土曜日

Frohe Festtage und guten Rutsch!


今年も残すところ、後わずかとなりました。

今年のコンサートは、
ラフマニノフの生誕140年を祝いいつものように
Stilwerkにて6月に行われました。
ご来場いただいた皆様、
誠にありがとうございました。

2014年からのPIANOSOLIは気分を新たにスタートします。

今までの記念年の作曲家を
主なテーマとしてきたやり方から、
少し離れ、毎回メンバーで話し合いひとつの
テーマを中心として曲を集め
演奏して行く予定です。

来年のコンサートは、2月23日(日)15時から、
いつものstilwerkのホールにて
「花と自然」をテーマに行われます。
今回取り上げられる作曲家は、
シューマン、シベリウス、アルベニス、
ドビュッシー、ラフマニノフ、
ヤナチェク、ベリオ、武満、
そして、自作も(!)と多種多様な顔ぶれになりそうです。

新しい試みに挑戦ということで、
私たち自身もどきどきしながら
日々、研鑽を重ね、精進して又、皆様と素敵な音楽の時を
共に過ごす時間を楽しみに、準備して参りますので
来年もどうぞPIANOSOLIを応援して下さいね!
何卒よろしくお願い致します。

心暖まるクリスマスと、健康で素晴らしい新しい年、2014年を!!!!


Liebe Pianosoli Freunde,
und im kommenden Jahr wollen wir von Pianosoli
mit neuen Konzerten frisch durchstarten!


das Jahr neigt sich jetzt dem Ende zu
und unser letztes Konzert im Juni liegt schon einige Zeit zurück.
Wir hatten im Sommer ja den 140. Geburtstag von Sergeij Rachmaninoff gefeiert
Hatten unsere Auftritte bisher immer die „Geburtstage“ berühmter Komponisten zum Thema
so wollen wir 2014 andere Akzente setzen.

Wir haben untereinander viel diskutiert,
Ideen ausgetauscht und dann zu einem vereinbarten Thema Musikstücke gesammelt.
So wird unser nächstes Konzert

am Samstag, den 23.2.2014
im Stilwerk um 15:00 Uhr stattfinden
und den Titel „Blumen & Natur“ tragen

Wir spielen Stücke von Schumann, Sibelius, Albenis, Debussy, Rachmaninoff,
Janacek, Berio, Takemitsu und auch eigene Kompositionen werden zu hören sein.

Für uns alle wird das eine neue Erfahrung werden und wir sind schon sehr gespannt auf das Konzert.

Wir würden uns sehr freuen, Sie wieder bei uns begrüßen zu dürfen und
versprechen Ihnen, all unseren Fleiß in eine gründliche Vorbereitung zu stecken.
Damit wir einen schönen Konzertnachmittag miteinander verbringen können.

Bis dahin wünschen wir Ihnen ein frohes Weihnachtsfest
und einen guten Start in ein gesundes und glückliches Neues Jahr.



2013年6月11日火曜日

ラフマニノフソナタ 第二番

ラフマニノフといえば、たぶん、どんな人もすぐ頭に浮かべるのが、2番のコンチェルト、
そして、少しピアノ音楽を学んで興味がある人なら、きっと、3番のコンチェルトの事や、
パガニーニの主題による狂詩曲も続けて思い浮かんでくるに違いありません。
その華麗な魅力。私にとっても、多くの音楽ファンの例に漏れず、
ラフマニノフへのとっかかり、憧れの始まりは協奏曲でした。

まだ、さらったことはないのですが、
いつか必ずさらいたい夢の曲の一つであることに、間違いありません。
私にとって、2番の協奏曲で大好きだったのは、リヒテルの録音。
第一音が鳴り響いたそばから、ごうううっと、まるで雪嵐の予兆のような深く、
凍てついた和音が鳴り響き、モスクワフィルがその後ろに、ごうごうと鳴り響きます。
目をつぶると雪の結晶が、そこら中を埋め尽くして行く様が見えてくるかのようでした。

亡命していたラフマニノフが故郷を離れて以来、長らく曲を作っていなかった理由について尋ねられると、
「もう何年もライ麦のささやきも白樺のざわめきも聞いてない」と答えたと言います。
このことからも、このロシア生まれの作曲家にとって、いかに多く、故郷の景色や、
自然からインスピレーションを得ていたかが、想像できます。

さて、話の矛先を今回演奏することになっている、ピアノソナタ第二番へ戻したいと思います。
この作品は、ややこしい作曲のバックグラウンドがあって、何種類かのバージョンで演奏されていて、
演奏者はまず、どのバージョンで演奏するのかを、最初に検討するところから入ることになります。

というのも、まずは1913に第一版が発表されているのですが、これが不評で、
作曲家自身によりもう一度検討されて、後に1931年に改討版が出版されます。

いま、この二つを聴き比べてみると、どちらの版にもそれなりの良さ、
面白さがあると思えますが、第一版は言うなれば、
口悪く言ってしまうと、だらだらとした印象があり、
より難解で、気難しい雰囲気があるように感じます。

ラフマニノフと親しい交流があったホロヴィッツは最終版にも
不満があり書き換えるようにリクエストしていたらしいのですが、
作曲家が亡くなってしまったために、ホロヴィッツは自分自身で二つの版を融合させた
ホロヴィッツ版を作成してしまい、これを演奏していました。

このホロヴィッツ版が気に入って取り上げる演奏者もいるので、
結果3つのバージョンの演奏があちこちに出回っている状況になっているのです。

曲について、少し話すと、第一楽章は雪崩のような音型からスタートして、
何かに向かって疾走するように、激しく華麗に展開して行きます。調性は変ロ短調、アレグロ・アジタート。
しばらくすると平行調の第二主題が出てきますが、この主題は2楽章の締めにもちょいと顔を出します。
2楽章はロマンティックな回想のようです。激しい恋の記憶、遠い過去の甘く切ない響き。。。
ホ短調で、レント、ワルツのような主題は8分の12拍子です。
循環主題が幻想的に展開して行きます。
第三楽章は、変ロ長調のソナタ形式。一楽章の始まりの変形のような、更なる雪崩音型から(勝手に命名、、)^^;からスタート。
この突撃ぶりは凄まじいです。。。速さがハンパない。
しかも、つんのめってしまわぬよう、それなりに手綱で引っ張りながら先へ進むので、
かなりのテクニックを要します。練習した後、たまに手が痛くなります。(涙 )
巨大な手の持ち主だったラフマニノフには、不都合なかったんでしょうね。
第二主題は、ポコ・メノモッソで優雅に展開されたあとに、循環主題が再現され、
カデンツはこの循環主題がこれでもかと、派手にきらびやかに展開して大団円を迎えます。
派手さ、インパクトで言えば、協奏曲に引けを取らないと思えるような大作です。

今回は、さらい始めて、ほぼ4ヶ月、初めて人前に晒すので弾き通せるかどうか、
不安もありますが、一生のレパートリーにしていきたいと思うぐらい、
楽しんでさらってきたので、長い年月をかけてじっくり、
自分の持ち曲にしていけるようになるのが目標です。

今回は未熟な出来栄えながらも、精一杯、この大作の醍醐味、
魅力に寄り添って表現したいと思っています。
皆様と共に楽しむことが出来ましたら幸いです。

梅谷初(うめたにはじめ)

コレルリの主題による変奏曲

今回の「Pianosoli」で取りあげるラフマニノフ。
私にとっては、なかなか近寄りがたい作曲家の一人です。

子供の頃は「美しいけど、演奏するのが難しそうなピアノ曲を作る作曲家。
おまけに、名前まで難しい !!」という先入観に凝り固まっており…。

その後、大学生の頃だったか、偶然目にした
テレビドラマから受けたショックが尾を引いて、
さらに疎遠な感じになってしまいました。

詳細は忘れてしまいましたが、確かシリアスな内容の企業ドラマ ?!
冒頭は真夏のお葬式のシーン。喪服に身を包み、じっとり汗をかいた、深刻な表情の登場人物たち。
し~んとした雰囲気と、騒々しいセミの声の向こうから流れてきたのは、
何とラフマニノフのピアノ協奏曲第3番の冒頭部分。
自分がそれまで思い描いていた曲のイメージとのギャップに呆然としてしまいました。

今でも、あまりにも有名な冒頭の二短調のメロディーを耳にすると
漏れなくセミの声のイメージがついてきてしまいます… 。

さて、こんな私が今回演奏するのは「コレルリの主題による変奏曲」。
ラフマニノフの共演者にして親友だったとも伝えられるヴァイオリニスト、
クライスラーに捧げられた作品です。

この曲では 、コレルリのヴァイオリン・ソナタ中の
「ラ フォリア」の主題が採用されています。

もともと「フォリア」とは イベリア半島の古い舞曲で、
古今の多くの作曲家が作品中に採り入れていること、
中でもコレルリの曲が特に有名であることは、ラフマニノフ自身 、
初演後の批評で初めて知った、というエピソードを読んで、(勝手に)
少し親近感が湧き、(これまた勝手に) 嬉しくなりました。

他のメンバーの演奏する豪華絢爛な作品にくらべて、
かなりシンプルなラフマニノフの最後のピアノ独奏曲。
しみじみと味わっていただければ、幸いです。

藤枝有紀子

2013年6月10日月曜日

ショパンの主題による変奏曲

『ショパンの主題による変奏曲 作品22』
作曲家であり、自作自演活動をしたピアニストでもあり、また指揮者でもあったラフマニノフ。
2メートル近くも身長があり、ピアノという楽器を最大限に生かした力強い演奏、
そして並外れた大きな手からこぼれるメロディのなんと甘美なことか・・!
私にとって、最もロマンチックだといえる作曲家の一人です。彼が生きている間は、
「古いタイプの作曲家」「彼の時代は長く続かないだろう」などと、酷評
を買うこともありましたが、現代ではそれどころか、最も人気の高い作曲家の一人であり、
ピアノ弾きなら誰もが1度は弾いてみたい!ラフマニノフではないでしょうか。

今回演奏する「ショパンの主題による変奏曲(1902~1903年作曲)」は、
実はそれほど一般的に知られていません。
主題は、ショパンの前奏曲20番ハ短調「コラール風」から来ており、
ピアニストのアルフレッド・コルトーはこの前奏曲を「葬送」と名付けました。
このテーマ、ショパンの原曲では3段分ありますが、ラフマニノフははじめの2段のみ取り入れています。
和音構成のテーマが厳かに始まり、そして第1変奏曲に入った瞬間ラフマニノフの世界に
引き込まれます。それからは、実にさまざまな表情をもつ全22の変奏によって、複雑に、
大規模に展開されていきます。ヴィルトォーソ的要素がふんだんに取り込まれた曲。
どうぞお楽しみください。
(ヴァラーシュタイン西原典恵)

前奏曲ハ短調の作品3ー2,音の絵より ト短調 作品33ー8

注:メンバーのロベルタ プラータ クレーメンスの解説文を他のメンバーが、翻訳したものと
同時に掲載しています。意訳していますので御了承ください。

前奏曲ハ短調 作品3ー2は、最も人気のあるラフマニノフのピアノ作品のひとつです。
1892 年に作曲されたこの作品は 1893 年に公けに出版されました。
ラフマニノフ自身の演奏により、1892 年 9 月 26 日にモスクワ において発表された折には、
全く熱狂されることもなかったのですが、間も無くこの作品はラフマニノフの典型的な代表作品として
良く知られることになります。もはや伝説的となったこの「ハ短調の前奏曲」を、ラフマニノフは毎回、
演奏会のプログラムに入れるか、観客にせがまれてアンコールで弾く羽目になったのです。
絵画的練習曲は、演奏会用練習曲と、ヴィルトゥオーゾ的でピアノのために
演奏効果たっぷりに構成されたものが融合されているのが特徴です。
作曲家自身によるそれぞれの曲目のヒントや注釈はされておらず、演奏者や、観客が常に自身のファンタジーを広げ、
それを試されることを、もしかすると、ラフマニノフが望んでいたのかもしれません。

Sergei Rachmaninows cis-Moll-Prélude op. 3 no. 2 aus den Morceaux de fantaisie
ist sein mit Abstand populärstes Klavierstück;
Entstanden ist das Werk im Jahr 1892, publiziert wurde es 1893.

Der Komponist führte das Stück selbst am 26. September 1892
Während die Moskauer Uraufführung 1892 noch kaum Aufsehen erregte,
wurde das cis-Moll-Prélude schon bald zum besonderen Markenzeichen Rachmaninows.

Er musste es auf Grund seiner Beliebtheit oft in seine Programme aufnehmen
oder auf Verlangen des Publikums, nach legendär gewordenen
„cis-Moll“-Rufen wenigstens als Zugabe spielen.


Die Études-Tableaux (Bilder-Etüden) sind eine von Sergei Rachmaninow geschaffene Gattung,
bei der es um die Verschmelzung der Konzertetüde mit technischer und
virtuos-effektvoller Komponente mit der Tondichtung für Klavier geht.

Der Komponist hat zwar auf programmatische Hinweise
oder Untertitel verzichtet, vielleicht aus dem Wunsch heraus,
die Phantasie von Interpreten und Zuhörern für immer auf die Probe zu stellen.

Schöne Grüße und bis Bald

Roberta Plata Klemens

2013年6月7日金曜日

Einladung zu unserem nächsten Konzert 16.Juni 2013



Den ganzen Mai über haben wir gewartet,
dass endlich die Sonne ihr Gesicht zeigt,
jetzt sind wir schon im Juni und warten immer noch auf die schönen Tage.
Doch lassen wir und das Leben nicht vermiesen
und wenden uns einfach den anderen schönen Dingen zu: der Musik zum Beispiel.

Für 2013 haben wir bei Pianosoli zwei Konzerte geplant.
Unser erster Auftritt findet am 16.06. 2013 um 15:00 Uhr
im Forum Stilwerk statt.
Das Thema dafür wird Rachmaninoff sein.



Dieser russische Komponist wurde am 1.04.1873 geboren
und würde dieses Jahr seinen 140. Geburstag feiern.
Seine Werke sind prächtige Kompositionen,
die für Zuhörer und Musiker leicht zugänglich sind
und gleichzeitig eindrucksvoll im Ohr bleiben.
So manches Mal klingen sie wie Filmmusik.

Rachmaninoffs Leben war vor allem von Tiefen geprägt.
Seine Kindheit verlief unglücklich,
im Erwachsenenalter zwang man ihn ins Exil
und auch in finanziellen Dinge hatte der Komponist
keine glückliche Hand. Die ständigen Kritiken
und spätestens der Mißerfolg der 1. Symphonie kosteten ihn die Gesundheit.
Er versank in Depressionen und erst Jahre später
kam der Erfolg wieder zu ihm zurück.
In keinem seiner Werke findet man jedoch
die eher düstere Grundstimmung seines Lebens wieder.

Rachmaninoffs Kompositionen für Klavier haben stets die Möglichkeiten
dieses Instrumentes bis an die Grenzen ausgeschöpft.
Gerade deshalb freuen wir uns schon sehr,
diese unglaublichen und spannenden Werke gemeinsam
mit Ihnen genießen zu können.

Alles Liebe
Ihre PIANOSOLI

6月16日のコンサートへのご招待


一向にそれらしくならずに5月が終わり、早6月ですが皆様には
お変わりなくお過ごしでしょうか。
今年のPianosoliは2回のコンサートを予定しておりますが
本日は、その第一回目のリサイタルの詳細をお届けします。

コンサート日時:6月16日 日曜日 15時開演
場所:stilwerk Forum 地下のベヒシュタイン脇のホール
Grünstr.15 40212 Düsseldorf

入場無料(今後の活動のために、皆様からの募金による寄付を有難く賜わっております。)

プログラム
プレリュード op3-2 嬰ハ短調
音の絵より op33-8
ショパンの主題による変奏曲
コレルリの主題による変奏曲
ピアノソナタ第2番 ヘ短調

演奏 PIANOSOLI




今回のテーマはラフマニノフ。1873年4月1日生まれのこのロシアの作曲家は、
今年で140歳になります。
ラフマニノフといえば、ロマンティックで、絢爛豪華、作品から受ける印象は、
まるで映画音楽のような、派手で親しみを覚える印象ですが、
存命中は、幼少期の不遇な環境、(両親の離婚、父の破産に次ぐ貧乏生活など)
第一交響曲発表の際に受けた酷評による精神的な挫折、亡命など、
決して順風満帆の人生ではなかったようです。

ピアノという楽器の魅力を、これ以上にないほど表現し尽くしている
ラフマニノフの作品を、皆様と共に、味わい、
楽しいひと時を過ごせることをPianosoli一堂心待ちにしております。
是非、足をお運びくださいませ。
また、これから数日に渡って、当ブログにて演奏者による、
恒例の曲目紹介を予定しておりますので、併せてお楽しみください。