2019年1月27日日曜日

ニコライ・カプースチン 24のプレリュード 作品53より (解説 ヴァラーシュタイン西原典恵)

Nikolai Kapustin  (1937-) ニコライ カプースチン


24のプレリュード 作品53より
3 G-Dur Largetto
4 e-Moll  Allegretto
5 D-Dur   Largo
7 A-Dur  Moderato
19  Es-Dur  Vivace
9 E-Dur  Lento
23 F-Dur  Moderato
24 d-Moll Presto


今回のピアノソリのテーマは「プレリュード(前奏曲)」。プレリュードといえば多くの作曲家が作曲しており、どれにしようかと頭を悩ませていたところ、数年前に何気なく購入したカプースチンの前奏曲集があったのを思い出し、取り上げることにしました。全24曲の中から今回8曲演奏します。
同音の3連符が鐘を思わせるようなバラード3番、軽快な4番、憧れを秘めたような美しいバラード5番、7番のジャズファンク、19番のノリの良いスィング、夜空に星がちりばめられたような、映画音楽に出てきそうなロマンチックな9番、比較的よく演奏される、軽快な23番、そして始終8分音符が休みなく目まぐるしく走り回る24番。

ニコライ・カプースチンは、ウクライナ出身の作曲家+ピアニスト。7歳でピアノを学び、モスクワ音楽院へ進む。在学中からジャズに興味を持ち、重視するようになる。その後11年にわたりジャズオーケストラのメンバーとしてピアニスト兼作曲家として活躍するが、1984年以降は作曲のみ専念することになる。長年、過去~現代の作曲家のスタイルを独学し、クラシックとジャズをはじめ、さまざまなスタイルを融合させた独自の音楽を生み出している。彼自身卓越したピアニストであることから、特にピアノ曲が多いが、ピアノ協奏曲が6曲、ソナタは16曲にもなり、現在作品番号は161にもなる。近年、多くのピアニスト達が注目し、また頻繁に演奏されるようになり、ヨーロッパ、日本を中心に世界で広く知られるようになった。

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