2020年2月23日日曜日

ラヴェル「海原の小舟」 シャリーノ 「アナモルフォジ」 ベリオ「水のピアノ」 西村朗 「ピアノのための《三つの幻影》より『水』」(解説 藤枝有紀子)

ラヴェル: 《鏡》 より 『海原の小舟』
シャリーノ : アナモルフォジ
ベリオ: 水のピアノ
西村朗 :ピアノのための《三つの幻影》より『水』


演奏会のテーマとなった『水』。
辞書での説明・シンボルとしての
意味は概ね次の通りでした。

私には、個々の説明は
理解できても、
なかなか難解で
把握しきれないイメージです。

水素と酸素の化合物。
純粋なものは無色・無味・無臭で、
常温では液体、約100度の沸点で水蒸気に、
氷点下で氷になる。
雨・雪・川・湖沼・地下水・海などとして
自然界にごく普通に存在する無色透明の液体。
動植物体の構成成分としても重要で、
生物の維持に欠かせない。

生命の源にして、死の源。
与えるものであり、破壊するもの。
浄化・癒しの手段にして、
霊のシンボル。
あらゆる潜在的なもの、
あらゆる発展への期待を含むとともに、
あらゆる解消の兆候も含む『無数の可能性』を表すもの。

何はともあれ、
あらゆる生命体が無縁ではいられない
『水』にちなんだピアノ曲。
今回演奏する4曲を一口で解説すると
こんな感じでしょうか?
『波に翻弄されて漂う小舟』
『水にまつわるだまし絵』
『神秘的・儚さ・透明感』
『ヒンズー教の生命原理としての水・ガンジス川』。

様々な水の世界にどっぷり浸かっていただければ、幸いです。


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