2020年2月23日日曜日

ドビュッシー「水の反映」プラータ・クレメンス「露のしずく」(解説 ロベルタ・プラータ・クレメンス)

クラウド・ドビュッシー (1862 - 1918)

「映像」第1集より 「水の反映」

ドビュッシーの「映像」第1集は1905年に完成された。その際、ドビュッシーは、彼自身が言った「全く新しい視点と調和の化学の発見」により、「水の反映」を再び作曲し直した。「映像」第1集は、「水の反映」「ラモーをたたえて」「運動」と題した3曲から成っている。「水の反映」は色彩の豊かさと巧妙さによって、ドビュッシーの最も人気のあるピアノ曲の一つである。この曲には、(きらきらと輝く陽の光を浴びた滴などが描かれる)印象派の絵画とのはっきりとした結びつきが見られる。ドビュッシーは「映像」について、次のように述べている。「私の虚栄心からでなく、この映像がピアノ文献においてシューマン、ショパンに並ぶ地位を得るであろうと思っている。」




ロベルタ プラータ・クレメンス

露のしずく

ごく小さな霧のしずくが朝草の根元にぶら下がり、風とともに滴り落ちる。目の前に海のように広がるしずくはアリにとって、あるいは朝日でしずくが蒸発する前に命が終わってしまうこの宇宙のもっと小さな生き物にとって、全く別世界であろう!


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